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Fisher's Blog

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2005年 02月 17日

マツダ ロードスター 1999年式1800VS(AT)(NB8C)

最近 SVX以外でもっともよく乗っている車がロードスター
だれもがよく知っているライトウエイトオープンカーである。
この車すべてのサイズがSVXより小さいので非常に乗りやすい。
2人乗りオープンカーというのは実用性の面から日本で買うのはなかなか勇気の要ることだと思う。



「いいなあ 気持ち良いだろうなあ」と思いながら大体の人間は所有することを躊躇してしまう。
かくなる自分もオープンカーを所有しようと大それたことを考えたことは一度も無い。
今回の車は妻の親が持っている車だ。家に行くたびに借りて乗っている。
ずいぶん乗りまわしたのでかれこれ8000kmくらいは僕が運転してるんではないだろうか・・・。
しかもこの車オープンになるのは僕が運転するときだけで普段は狭い2人乗りのお買い物車としてしか機能していないかわいそうな車である。
ともあれインプレを・・
VSはロードスターの中では高級グレードで内装はなかなかしっかりしている。
中でもナルディのウッドステアリングとBOSEのナビゲーション一体のサウンドシステムはうちのエメグリS40IIのしょぼい標準オーディオとは比べるべくも無いくらいに高級感がある。またVSは内装を明るいベージュで統一してあり室内が明るい印象になっている。(個人的には汚れ難い黒かグレーが好み)
シートは革で出来ているのだがこれは思いきり安っぽくホールド性も座り後こちも悪い。
車高が僅か1235mmと低いので着座位置はSVXよりもさらに低くなりスポーツカー好きの人間には雰囲気が良い。
ただし助手席の後に書類入れが有って座席が完全に後にセットできないのは助手席の居住性をかなり悪くしている。
エンジンをかけると別にどうと言う事も無い普通の1800ccの排気量のエンジンがこれまたどうでも良いような排気音を出しながらアイドリングする。
ロードスターはATとMTとでは排気音を変えてあるようでATのほうが静かであるが同時に音色もどうでも良いようになってるのは残念だ。
MTのロードスタの排気音を聞いてると“なかなか良いジャン”と思うのにATに乗るともっと高音側か低音側に振って欲しかったなあと感じる。まあこの辺はSVXの孤高のフラット6と比べるとかわいそうなのでこのへんにしておく。
走り始めてすぐに気になるのがボディ剛性の弱さだ。40km/hくらいでも見事なスカットルシェイクを発し“ブルッ”とボディが振動するのがわかる。
先代のモデルよりはだいぶ改善されたらしいが・・・まあ速さや剛性がどうのこうのという車でもないのでこれもまた愛嬌と言うべきか?
ボディは弱いが直進性は悪く無い。しかしハンドルをリラックスして持てないとクイックなハンドルに返ってくるキックバックがかなり気になるかもしれない。
風の巻き込みはサイドウインドウを上げた状態では気にならないが、サイドウインドウを完全に下げた状態では結構巻き込んでくる。「そよ風がほほを伝い・・・」ではなく結構強い・・・「ああ オープンカーに乗ってるな!」と実感できる。
VSはラグジュアリー仕様なのでもっと乗り心地が良いのかと思ったら結構固い。
といってもガチガチ感は無くしっかりとしてると感じる程度であるがミニバンの比ではなく体にしっかりと路面のアンジュレーションを伝えてくれる。
ハンドルはSVXよりは重くフィーリングもまあまあでフロントの接地感もつかみやすい。
さすがベストセラー、さすがハンドリングのマツダである。
ホイールベースが短いおかげもあるのかステアリング切り始めのクイック感も高くスポーツカーだと意識させる味付けになっている。
ブレーキはABSがついているせいか?踏んだ感じの剛性感が乏しくなにやら頼りない印象で、いつも乗りはじめに試し踏みをしたくなってしまう。
車重が軽いので制動自体は問題無いのだがもう少しカチッとした感じが欲しい。
高速道に乗ると結構スピード感があるのに驚いた。エンジンやロードノイズ、風切り音の大きさやボディの弱さで100km/hもだせばすごいスピードを出しているように感じる。
SVXがスピード感の無い車の代表格みないなものなので余計にそう感じるのかもしれない。
直進だけではあんまりいいところが無いロードスターだがワインディングではその評価は大きく変わる。
といってもスゴク速いわけでもなくエキサイテイングなわけでもない。
速さだけならSVXの方が数段速いし安定もしているし回したときの排気音もそそる。
ロードスタは楽しいのだ!軽くてコンパクトなオープンで思いのままにワインディングを駆け抜ける爽快感がたまらない。
ギンギンに攻めるよりリズミカルに軽くブレーキングして荷重を前に寄せてからハンドルを切り込むと実にあっさりとノーズがインを向いてくれる。そこでアクセルを軽く開けリヤにトラクションをかけてやるだけでコーナーを軽やかに抜けていってくれる。
セオリーにしたがって走る限り実に気持ちの良い挙動を示してくれる。
そもそもワインディングの楽しさは速さではないのである。コーナリングの前にイメージしそのイメージにどれだけ近いコーナリングが出来たかで気持ちよさが決まるのである。
その意味においてロードスタは非常に気持ちが良い車だ。ATでさえコーナリング中のリヤタイヤの挙動が良く判る。
さらにロードスタはオープンにできるので気持ちが良い。
湘南のシーサイドをオープンにして流すだけでスゴク気持ちが良い。加速がど~の、ボデイ剛性がど~のなんてもうどうでも良くなる。気負うことなく誰でも気軽に乗れるオープンカー マツダロードスタ 持てるもんならセカンドカーで持ってみたい車である。
マツダ ロードスター 1999年式1800VS(AT)(NB8C)_c0036100_21481446.jpg


by blogsvx | 2005-02-17 21:17 | 試乗レポ


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